【お知らせ】吉岡(小林)徹 専任講師、片岡純也 特任講師が、研究・イノベーション学会より「ベストペーパーアワード」を受賞

吉岡(小林)徹専任講師・片岡純也特任講師が、研究・イノベーション学会 第38回年次学術大会にて「ベストペーパーアワード」を受賞しました。

受賞者
吉岡(小林)徹(一橋大学イノベーション研究センター 専任講師)
片岡純也(一橋大学イノベーション研究センター 特任講師)
横田一貴(一橋大学 経営管理研究科経営管理専攻 特任講師)
柴山創太郎(東京大学未来ビジョン研究センター 教授)
川村真理(文部科学省科学技術・学術政策研究所 上席研究官 )
 
研究成果
「博士人材のキャリア満足要因についての実証分析:早期の学位取得や論文生産は満足度を高めるのか?」
 
要旨
博士課程修了者がその後のキャリアにおいて満足できる職務につくには、博士課程時代にどのようなことをするべきなのか。本研究ではNISTEPが行った日本の大学の博士課程修了者に対する追跡調査(JD-PRO)のデータを用いて、実証的に探求した。その結果、論文の生産数は極めて限られた影響を与えている一方、博士課程での研究との一定の関連のある職を担っていることが職務内容においても職務条件においても満足度を高めることが確認できた。博士号取得の時機が相対的に早い者は博士課程での研究との関連性の強い職につきやすい傾向があったものの、取得時期の効果は著しく大きいものではなかった。ここから、早期の博士号取得を促す政策よりは、博士課程時代の研究において一定の汎用性がある専門的知識、ないし、専門的技術の獲得を促す方が、その後のキャリア形成に資する可能性が示唆された。

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