『イノベーション・マネジメント入門』の第二版が刊行されました

『イノベーション・マネジメント入門』の第二版が刊行されました。2001年に出版した第一版の全面的な改訂版で、かなりの部分が書き下ろしとなっており、新たな書籍といっても過言ではありません。

今回、全面的な改訂に至ったのは、2001年から現在までに起きたさまざまな環境の変化や学問の発展を反映して、より現実に即した役立つテキストブックが求められるようになったからです。本書では、以下の点を大幅に強化し、前書と比較して強みとなっています。

第一には、イノベーション研究やイノベーション・マネジメントの全体像が、より体系的に理解できるように工夫しました。

第二に、前書が出版された2001年から現在までにわれわれが経験した、イノベーションを取り巻く重要な環境変化を新たに取り込んで再構成しました。

本書が対象としている読者層は幅広く、経営や経済を勉強している学生、企業でイノベーション・マネジメントを担当する実務家、官庁など公的機関の政策立案担当者等にとって、直接的に役立つでしょう。また、社会にとってイノベーションの重要性が高まるなか、イノベーション・マネジメントに直接関与しない人にとっても、その基本を理解することの必要性は増しており、その点でも本書は最適なテキストになっています。

[目 次]
第1章:イノベーション・マネジメントとは

[第Ⅰ部] イノベーションの全体像
第2章:イノベーションの歴史
第3章:イノベーションと企業の栄枯盛衰
第4章:産業とイノベーション
第5章:イノベーションの測定

[第Ⅱ部] イノベーション創出プロセス
第6章:イノベーションとアントレプレナーシップ
第7章:イノベーションを実現する資源動員と知識創造
第8章:新製品開発のマネジメント
第9章:イノベーションと企業戦略
第10章:イノベーションと企業間システム

[第Ⅲ部] イノベーションと経済政策
第11章:イノベーションと政策・制度
第12章:科学技術イノベーション政策
第13章:イノベーション創出のための知的財産権制度
第14章:イノベーション創出のための知的財産権マネジメント
第15章:イノベーションと規制・制度
第16章:イノベーションと経済成長

以下は日本経済新聞社のHPに掲載されている紹介文です。

【おすすめポイント】
イノベーションは経済の成長に欠かせないものですが、それをいかに育て、実用化するかはマネジメントの中でも最も難易度が高いテーマです。本書は、イノベーションを正面から解説した、網羅的なテキストとして高く評価され、累計1万8500部に達したロングセラーテキスト『イノベーション・マネジメント入門』(2001年刊)の全面改訂版です。
 前著刊行以後、IT化、グローバル化のインパクトは大きく、開発、生産、流通などの前提となる常識の変化は無視できません。本書はこれらの環境変化を踏まえ、読者・教員から寄せられてきた要望に応え、イノベーションの計測、特許制度・知財との関係、経済成長に与えるインパクトなどを章として取り上げます。

http://www.nikkeibook.com/book_detail/13474/