【お知らせ】吉岡(小林)徹 准教授、片岡純也 特任講師が、研究・イノベーション学会より「ベストペーパーアワード」を受賞

吉岡(小林)徹 准教授・片岡純也特任講師が、研究・イノベーション学会 第39回年次学術大会にて「ベストペーパーアワード」を受賞しました。

受賞者
吉岡(小林)徹(一橋大学イノベーション研究センター 准教授)
片岡純也(一橋大学イノベーション研究センター 特任講師)
横田一貴(横浜国立大学 大学院国際社会科学研究院 講師)
柴山創太郎(東京大学未来ビジョン研究センター 教授)
川村真理(文部科学省科学技術・学術政策研究所 上席研究官 )
 
研究成果
「博士人材のトランスファーラブル・スキルと就職後の職務満足・異動」
 
要旨
博士人材がアカデミックセクター以外でも通用する汎用性の高いスキル(トランスファーラブル・スキル)を身につけることは、満足のできる仕事につくことができる可能性を高めるのだろうか。それとも、専門性に特化したほうが仕事から得られる満足度は高い傾向があるのだろうか。本研究では、博士課程出身者への追跡調査の個票データを基に、トランスファーラブル・スキルが職務の選択(とくに転職行動)とその結果(職務の内容への満足)に与える影響を分析した。その結果、博士課程中に身に着けた能力で、かつ、仕事で役立っている能力として、積極性やコミュニケーションに関する能力をあげている者ほど、仕事の内容に満足している傾向があることがわかった。しかも、そういった傾向は、キャリア初期の職務に対して不満があった者で目立っていた。また、そのようなものは異動(転職)をしやすい傾向もあった。つまり、積極性やコミュニケーションに関する能力があることで、不満がある職場を変えるなり、周囲に゙影響を与えるなりして、活き活きと仕事ができるようにしていたのである。この結果は、トランスファーラブル・スキルの重要性を物語っている。

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