【お知らせ】吉岡(小林)徹 准教授が、2025 JPIM Research Forum Best Paper Award を受賞

吉岡(小林)徹 准教授が、米国のProduct Development and Management Associationが主催する学術会議2025 JPIM Research Forumで研究発表を行い、2025 JPIM Research Forum Best Paper Award を受賞しました。

受賞日
2025年9月13日 (アメリカ合衆国シカゴ)
 
受賞者
吉岡(小林)徹(一橋大学イノベーション研究センター 准教授)
秋池篤(東北大学 准教授)
勝又壮太郎(大阪大学 教授)
 
研究成果
A technological turbulence in a product category and a borrowing of style from other product categories: An explorative study of the U.S. design patents.
 
研究要約
本研究では、ある製品カテゴリーで技術的な大きな変化が生じた際に、他カテゴリーから製品外観デザインを「借用する」、つまり、他のカテゴリーの要素を織り交ぜることで機能的な価値を伝えようとしたり、新しさをアピールしようとすることの効果を検証した。家庭用電子機器分野の米国意匠特許データ(1990-2017年)を用い、カテゴリー横断的な外観デザインの「借用」と、被引用件数で測定した外観デザインのインパクトとの関連性を探求した。結果として、他製品カテゴリーからの借用が外観デザインのインパクトを向上させるのは、対象カテゴリーが技術的に安定している場合に限られることが明らかとなった。さらに、この好影響は借用の対象が自社ブランド拡張ではなく他社製品である場合にのみ生じる。これらの知見は消費者の情報処理理論を実証的に支持するとともに、技術変革段階におけるデザイン戦略への実践的示唆を提供する。